下水処理の構築

修理班

液体を便器から流すのは絶対に避けましょう

トイレの取扱説明書にも注意事項として書かれていることがありますが流してはいけない液体の中でも薬やガソリンやベンジンのようなものは便器から排水しないことが重要です。これらを流すと下水環境へ負担を与えるだけでなく配管や処理施設や周囲の安全にまで影響が及ぶおそれがあります。一般の下水道は家庭や建物から流れた排水が下水処理場へ集まる仕組みになっていて想定外の成分が多く入ると処理の負担が重くなります。処理後の水は川へ戻されていくため家庭で流した液体の内容は見えにくくても水環境へつながっています。特に薬の成分は処理施設で完全に取り除けない場合があり処理後の水に残ることがあります。そのため飲みきれなかった薬や不要になった薬は便器へ流さず薬剤師や自治体の案内に沿って処分する方が安全です。ガソリンやシンナーのように揮発性が高い液体は便器へ流す行為そのものが危険につながります。有毒な気体が発生したり引火や爆発の原因になったりすることがあり下水処理に関わる方や周辺で暮らす人の安全も脅かします。しかも水に溶けにくく便器内や排水管内に残る可能性があり揮発した成分がトイレ内に広がるだけでも危険です。とくにガソリンは静電気など小さな火種でも事故につながるおそれがある燃料です。ガソリンやシンナーなど危険とされる液体は各自治体で処理方法が定められていることが多く社会的にも慎重な扱いが求められます。該当する液体を処分したい時は便器へ流さず案内された安全な方法で処理して下さい。

便器から流してよい液体であれば通常は大きな問題になりにくいものの流し方や量や便器や配管の状態によっては注意が必要になる場面があります。見た目には水のように見える液体でも内容によっては汚れが残ったり詰まりのきっかけになったりすることがあるため流してよいか判断に迷うものは先に確認する姿勢が大切です。とくに築年数が古い建物や排水の流れが以前から鈍い便器では少しの異物混入でも症状が出やすくなります。
パイプに詰まりが生じる可能性がある
便器へ液体を流し続けた時でも内容によっては排水管の内部に付着物が残り詰まりの原因になることがあります。油分を含む液体や固まりやすい成分を含む液体は流れた直後は通過しても管の内側で冷えて付着し少しずつ通り道を狭くすることがあります。詰まりが進むと水位が高くなったり流した後にゴボゴボという音がしたり一度下がった水面が戻ったりすることがあります。そのまま繰り返して流すと逆流や床へのあふれにつながるため初期の段階で異変に気付くことが大切です。
環境への影響
便器から流した液体は最終的に排水処理設備へ送られますが内容によっては処理に負担をかけます。化学物質を含む液体や性質の強い薬剤を排出すると処理工程に影響が出て周辺環境へも悪影響を及ぼすおそれがあります。家庭では少量と思っても集まれば大きな負担になることがあり処理しにくい成分は水環境に残る可能性もあります。そのため液体の内容に応じた処理方法を選ぶことが大切で便器へ流してよいものか迷う時は自治体や販売元の案内を確認した方が安心です。
衛生面
便器へ液体を流した後は便器内に汚れやぬめりや着色が残る場合があります。見た目では分かりにくくても成分によってはにおいの原因になったり付着汚れを呼び込みやすくなったりします。定期的に便器内を清掃して状態を確認しておくと汚れの広がりを防ぎやすくなります。いつもと違うにおいが残る時や水面付近に筋状の汚れが出る時は排水不良が重なっている場合もあるため便器の流れ方も合わせて確認すると判断しやすくなります。

このように便器から液体を流した場合には詰まりと環境面と衛生面の問題が生じる可能性があります。とくに有害な化学物質を含む液体は便器へ流さないことが重要です。流せるかどうか迷う液体を見つけた時は自己判断で便器へ流すよりも処分方法を確認した方がトラブルを防ぎやすくなります。水道修理の現場でも何を流したか分からないまま対応が遅れると原因の切り分けが難しくなるため気付いた時点で内容物を整理しておくことが役立ちます。

便器から排水していけない液体について

便器へ流してはいけない液体を流した時にうまく排水できない場合は便器内だけでなくその先の下水管や排水経路に何らかの障害が起きている可能性があります。排水口付近で詰まっている場合もあれば曲がり部分で滞留している場合もあります。屋外の排水管へ樹木の根が入り込んで流れを妨げていることや地震や地盤変化で管がずれていることも原因になります。こうした不具合は便器の表面だけ見ても分かりにくく一度流れたように見えてから時間差で水位が上がることもあります。何度も水を流して確かめるとあふれる危険があるため異常が見えた段階で使用を控える判断が大切です。症状が軽く見えても家全体の排水の流れが鈍い時やほかの排水口からも音がする時は系統全体の問題であることもあるため水道局や水道業者に相談して原因を見てもらう必要があります。被害が広がるおそれがある時は早めの対応が望まれます。

具体的に便器から排水していけない液体としては以下のようなものが挙げられます。流体であっても配管や下水処理に適さないものは多く見た目だけで判断しないことが大切です。
・油脂や食物残り物: 排水管内で冷えると固まりやすく管の内側へ付着して詰まりの原因になります。少量ずつでも繰り返すと通路が狭くなり流れが急に悪くなることがあります。便器から流した直後は通っても曲がり部分や屋外桝でたまりやすく悪臭の原因にもなります。
・ペイントや溶剤などの化学物質: 環境への影響が大きいだけでなく便器や配管の材質へ悪影響を与えるおそれもあります。成分が強いものは処理に専門知識が必要で便器へ流す処分方法には向きません。においが強いものや揮発しやすいものはトイレ空間に危険を持ち込むことになります。
・薬品や薬剤: 排水管や下水道処理場での処理に問題を起こすおそれがあります。水に混ざるから大丈夫と考えず案内に沿った方法で処分する必要があります。飲み薬だけでなく液状の洗浄剤や反応性のある薬剤も同様に慎重な扱いが求められます。
・衛生用品やおむつ、タンポンなど: 液体ではないものの便器へ一緒に流されやすく水を含むと大きく膨らんで便器や排水管を詰まらせる原因になります。流せる紙と見分けにくい製品もありますが下水処理場での負担も大きくトラブルの元になります。少し流れたように見えても途中で引っ掛かることが多く注意が必要です。
・布製品やプラスチック類: 排水経路で引っ掛かりやすく便器のトラップ部や排水管の曲がり部分で詰まりの原因になります。ひも状のものや包装材の切れ端でも異物を絡め取りながら大きな詰まりへ発展することがあります。水に沈むかどうかだけでは安全性は判断できません。

これらのものは適切な方法で処理する必要があります。もし流してしまって詰まりや流れの悪さが出た場合は無理に何度も水を流さず状況を落ち着いて確認することが大切です。便器の水位が高い時や異臭が出る時やほかの排水設備にも影響がある時は便器だけの問題ではないことがあるため水道局や水道業者へ相談する判断が役立ちます。

流してしまったとき
便器から排水できない液体を誤って流してしまった時は慌てて連続で水を流さず最初に状況を見極めることが重要です。焦ってレバー操作を繰り返すと液体が広がったり便器の水位が上がったりして問題が大きくなることがあります。においが強い液体や危険性が疑われる液体であれば換気を行い火気を近づけないようにします。液体が排水口にとどまっているように見える場合はまず便器へ流れ込む水の供給を抑えます。タンク式であればレバー操作を止め止水栓の位置が分かるなら閉めておくと水位上昇を防ぎやすくなります。詰まりの原因が紙類や汚物だけに限られる可能性がある時は排水口を覆うようにラバーカップを当ててゆっくり押し引きして様子を見る方法がありますが危険な液体や刺激の強い液体を流した場合には飛散の危険があるため安易に行わない方が安全です。ラバーカップを使う時も便器内の水位が高すぎる場合や異臭が強い場合は無理をしないことが大切です。ラバーカップでも改善しない時や水が戻ってくる時や詰まりが深いと感じる時はトイレ修理に対応する水道業者や配管業者へ連絡して相談しましょう。何をどれくらい流したのかいつ流したのか流した後にどのような症状が出たのかを整理して伝えると対応が進みやすくなります。重要な点はパニックにならず安全を優先して対処することです。トイレには便器の奥のトラップや床下や屋外につながる排水設備があり見えない部分で問題が起きることもあります。自分で直そうとして器具を深く差し込み過ぎたり強い薬剤を追加で入れたりすると状況を悪化させることがあるため不安がある時は早めに水道業者へ相談することが望まれます。